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農園型障害者雇用とは?メリット・デメリットと選ぶ前に知るべき注意点

公開日:2026年6月23日 / 最終更新:2026年6月23日
監修

監修:山下 勝之(C&C株式会社 代表取締役)

障害者雇用ベンダー比較ナビ運営責任者。本記事は厚生労働省の資料および各サービスの公開情報をもとに、特定の事業者に偏らない中立的な立場で作成しています。

「農園型」は、障害者雇用の手段として近年広く知られるようになった一方で、報道などで運用のあり方が議論される場面もあります。この記事では、農園型の仕組みと費用の目安、メリットとデメリットを 良い面・注意すべき面の両方 からフラットに整理し、検討する際に確認すべきポイントをお伝えします。

1. 農園型障害者雇用の仕組み

農園型障害者雇用とは、サービス事業者が用意した農園(屋内水耕栽培のハウスなど)の一区画を企業が借り受け、そこで働く障害者を 自社の従業員として雇用する 形態を指します。企業は雇用主として給与を支払い、障害者は農園で野菜の栽培などに従事します。雇用契約が成立しているため、法定雇用率の算定にも算入できます。

事業者側は、農園の運営・設備・日々のサポートスタッフの配置などをパッケージで提供します。企業は自社内に新しい業務や受け入れ部署を用意しなくても障害者雇用を始められる、という点が特徴です。

2. 費用の目安

費用はサービス内容・人数・区画によって大きく異なりますが、一般的な目安としては次のような構成になります。

費目目安
障害者への給与(雇用主負担)11〜13万円/人・月 程度
農園利用料・サポート料月20万円前後
初期費用数百万円規模となる場合あり

※金額はあくまで一般的な目安です。正式な費用は必ず各事業者の個別見積もりでご確認ください。

3. メリット

  • 自社に業務がなくても始められる:社内で障害者向けの業務を切り出すのが難しい企業でも、短期間で雇用をスタートできる。
  • 受け入れ負担が小さい:日々の業務指導やサポートを事業者のスタッフが担うため、自社の人事・現場の負担を抑えられる。
  • 法定雇用率に算入できる:雇用契約に基づくため、雇用率の達成手段になる。

4. デメリット・注意すべき点

  • コストが継続的に発生する:利用料が毎月かかり、長期的には自社雇用より割高になることがある。
  • 自社との関わりが薄くなりやすい:障害者が自社の事業に直接関わらないため、「雇用率だけを満たすための仕組み」と見なされるリスクがある。
  • 社会的・レピュテーション上の懸念:運用次第では、報道や取引先・求職者から批判的に受け取られる可能性がある。
  • 事業者への依存:サービスが終了・変更された場合、雇用の継続に影響が出る可能性がある。

5. 「違法ではないか」という疑問への考え方

結論として、農園型サービスの利用そのものは現行制度上、違法ではありません。雇用契約を結び、賃金を支払い、法定雇用率にも算入できます。

一方で、厚生労働省や有識者からは、障害者雇用が本来目指す「共に働く社会の実現」という趣旨に照らして、企業が雇用の実態に十分関与しているか が問われる場面があります。重要なのは「制度的にセーフかどうか」だけでなく、自社がその雇用にどう関わり、どう説明できるか という視点です。

確認したいポイント:事業者が、企業の関与のあり方やコンプライアンス上の考え方をきちんと説明できるか。障害者本人のキャリアや待遇に配慮した運用をしているか。ここを曖昧にする事業者は避けるのが無難です。

6. 他の支援モデルとの比較・選び方

農園型は選択肢の一つにすぎません。自社で業務を切り出せる場合は、定着支援やコンサル型を使って社内雇用を進めるほうが、長期的なコスト・社会的評価の両面で有利になることもあります。

モデル初期負担長期コスト社会的評価
農園型(場所提供)低いやや高い運用次第
採用代行・人材紹介低い(成功報酬)低い高い
定着支援・コンサル高い

どのモデルが自社に合うかは、業務内容・体制・予算によって変わります。タイプの異なる事業者の資料を2〜3社取り寄せて比較する ことで、自社にとっての最適解が見えてきます。

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参考・出典

  • 厚生労働省「障害者雇用率制度」関連資料
  • 各障害者雇用支援サービスの公開情報

※費用・運用は事業者により異なります。個別の条件は必ず各社へご確認ください。最新の制度運用は厚生労働省の公式情報をご参照ください。

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